ご質問ありがとうございます。
まず術前検査が、針生検(太針を用いた組織検査)であったのか、穿刺吸引細胞診(注射針を用いた細胞検査)であったのかをご確認ください。穿刺吸引細胞診であった場合は、浸潤がんか非浸潤がんかを区別することは通常困難ですので、そもそも浸潤がんではなかった可能性もあります。針生検で確かに浸潤がんが検出されていた場合は、浸潤がんの大きさが非常に小さいため、針生検でほぼ摘出されてしまったか術後病理検査で検出できなかった可能性があります。その場合は、かなり早期の浸潤がんであったということですので、術後薬物療法を行わないという選択肢もあり得ると思います。術後薬物療法にはメリット(再発を抑える効果)とデメリット(副作用)がありますため、かなり早期のがんであった場合には、期待されるメリットがそれほど大きくはならないため、薬物療法をお勧めしない場合もあります。
主治医の先生に伺ってみてください。